TRPGをした話1
先日、寂しくて寂しくて仕方なくなったので夜中にこのようなツイートを流した(下から読んでね)
すると無計画な誘いにもかかわらずこれに返事をしてくれた友人が二人いたので、彼女たちと急遽TRPGをすることになった。以下はそのセッションの結果をまとめたものである。
合言葉は原青。レツゴッ!
ゲームマスター(GM)をさせてもらうにあたり、今回は3つの試みを行った。
1.ツイッターのDMでのテキストセッション(テキセ)
2.プレイヤー(PL)同士がお互いの名前を知らないまま行う覆面セッション
3.PLが持ち物をダイスで決める持ち物ダイス
それぞれ長短あれど結構面白い効果があったのでまずはその話から。セッション内容だけ読みたい人は読み飛ばしてね。
・DMでのテキストセッション
こうするとボイスセッションと違ってガンガンキャラになりきれるな、と思った。
PLとして参加してくれたお二人の性格なのか、どちらもかなり深く感情移入してくれて、山場ではセッションというより共同執筆状態。非常に白熱した。PLからは「こんなんTRPD(テーブルトークロールプレイング同人誌)やん」という名言が飛び出す。
お二人が阿吽の呼吸でキャラを動かしていく様子。内容も最高なのであとで書くね。
長所……どんなになりきったセリフでもペロッと言えちゃう
短所……どうしても時間がかかる
本気でやるととんでもないドラマが生まれるので、参加者の時間に余裕があるならまたやりたいと思った方法。
シナリオによっては不向きなのもあるかな。クトゥルフや戦闘アリのシナリオだと、ボイセのほうが展開がサクサク進んでいいかもしれない。シティ系シナリオやPL同士のやりとりが濃いシナリオ(PLで人狼ゲームをする、とかですね)にはいいんじゃないかな。知らんけど。
・覆面セッション
PL同士がミリしら状態だったので今回とった手段。
どうせ初対面ならいっそ一期一会にしちゃえ! ということで、お二人には事前にTRPG用のキャラなりきりアカウントを作ってもらった。真名封印、セッションはキャラ垢同士で行ってもらう。
旅の恥はかき捨てなのか、お二人とも非常にノリノリ。
(アイコン・ヘッダーの借用元)
実際になりきりツイートなども投稿されていた。いとリアル。気合が5000%なのかよ。ここまで徹底的にしてくれるとGMにも気合が入った。ありがとう。
DMでも小説ばりの作り込みでキャラを動かすのでシナリオが食われる。これはとんでもない方法やで。
テキセと組み合わせるとより強力な技(業)になる。
ぜひまたやりたい、っていうか基本オンラインでやるときは覆面にしようかなって思うくらい楽しかった。
DMでやりとりをする傍ら、PLたちがツイートで「この流れやばくないか?」「うそやろ!?」などとコメントしているのも、舞台裏で相談してるみたいで面白い。
お互い面識がある人同士でも、この方法だと恥ずかしがらずにロールプレイできていいかもね。GMが別個に声をかけて招集して、あとで真名ばらしてもいいし。ばらさなくてもいい。
長所……お互い匿名なのでなんとなく気軽(やってみたPLいわく)
短所……ボイセだと声とかでバレてやりにくいかも(特にPLたちが知り合いの場合)
・持ち物ダイス
名詞と連体修飾語をそれぞれダイスで決めて、その組み合わせで持ち物を決める方法。
持ち物ってPLが考えるとどうしても有用なものばかりになっちゃうので、そこをもう少し一波乱というか、面白くできないかなと思って自分でダイスを用意した。
試運転なのでまだまだ語数が少ないんだけど、それでもかなりバラエティに富む結果になる。
使い方は、
1.上の表から、1D300でロールする
2.下の表から1D70でロールする
3.それらを組み合わせて「どうしてこのキャラはそれを持っているのか」のバックグラウンドまで想像する
の3ステップ。試しにやってみると、
1.上のロールの結果、 206「やかん」が出た
2.下のロールの結果、2「脆い」が出た
3.脆いやかん。脆いということは今にも取っ手がとれそうなほど古いのかもしれない。かなり年季の入ったやかんを持っているようだ。ということはおそらく自宅で使っているものだろう。なんとなく、関西弁の長女気質な女の子が想像できる。セッションの途中で女の子が絶望するときの比喩として、「やかんの取っ手がとれて中身が溢れる」ということがあるかもしれない。
こんな感じだ。
キャラの設定を作り込むのってどうしていいかわかんない! とか、持ち物っていつもマンネリ化して飽きる~とかいう人は適当に利用してどうぞ。自分が考えたってことにしなきゃ自由に使ってもらっていいので。
使った感想とか言われると喜びます。
今回のセッションでも、要所要所で持ち物が伏線の一部になったりならなかったりしている。次回以降もレギュラーオプションにしたい。
長所……持ち物がバラけて面白い
短所……ダイス運によっては使い途のない道具ばかりになるかも
私は上記の短所を解消するために、ダイスで決めた持ち物に加えて各PLひとつずつ、自分の好きな持ち物を加えてもらう方法にしました。
はい。というわけでGMとしての試みの話は終わりだ。ここから先はお待ちかね、セッションの内容について書いていく。
登場人物紹介
・原 大和(38)
STR13・CON9・SIZ11・DEX10・APP15・INT11・POW12・EDU18
アイディア55・幸運60・知識90
HP10・買い物ポイント(シナリオ独自ルール)12
応急手当60・水泳65・操縦30・ナビゲート21
持ち物:鋭いワイヤー・古いドライバー・黄色い指輪・ロケットペンダント
容姿端麗、教養カンストとかいうバケモンステータス。年齢のせいか、体力・筋力・俊敏性は高くない。
学生時代からずっとライフセーバーをしていたので、水泳と応急手当は慣れたもの。最近は体力の衰えを感じ引退。企画兼ガイドとして親族の観光関係の会社で働いている。最近彼女と破局した。中の人曰く「精神がDT」
・青田 葵(22)
STR11・CON12・SIZ9・DEX14・APP16・INT10・POW13・EDU18
アイディア50・幸運65・知識90
HP11・買い物ポイント13
目星45・医学25・ナビゲート20・マーシャルアーツ21・他の言語16・応急手当40・水泳30
持ち物:小さい数珠・珍しいジョウロ・古いハイヒール・メリケンサック
容姿端麗、教養カンストとかいうバケモンステータス(またかよ)。持久力と俊敏性は高いが、筋力自体はあまりない。非常に小柄。
名門大学医学部に通う女子大生。頭がいいが天才ではなく努力型。大学のサークルで空手を嗜んでいる。運動は全般的に得意。
シナリオ
今回使ったのは私が前日に用意したオリジナルシナリオ『エリア86へゆけ!』。タイトルはゲームブックでお馴染みの合言葉「14へいけ」をもじってつけた。
一夜漬けなので非常に穴が多い、もとい自由度が高い設計になっている。PLに世界観を聞かれた時は(え、なにそれ全然考えてない……まあええわ今つけ足しとこ……)みたいなことばかりしていた。
あらすじ
数年前から地球の海面は異常な速度で上昇していた。米国の調査の結果、以下の報告が上がった。
「大西洋のとあるプレートの隙間から水が噴き出しており、海面を上昇させている。原因不明だが、まるで4次元から水を取り寄せているかのようにそれは尽きる気配がない。水はどんどん地球上を満たし、このままでは数年以内に全大陸が水の底に沈むだろう」
というわけで人類はすぐさま手を組み火星移住化計画を発動。いくつもの奇跡が起きて火星を居住可能惑星へとメイクアップすることに成功した。
ようやく庶民に移住ロケットの順番が回ってくる頃には世界中の都市のほぼすべてが水没していた。配給されたロケット搭乗用チケットを握りしめ、人々は我先にと搭乗口のあるエリア86へと向かっていた。
人工的な高台以外ほぼ全てが水に覆われた今、エリア間の移動には船かメーヴェ(ナウシカが乗るやつ)を利用するしかない。ところが。
PLたちがメーヴェを使って雁の群れのように飛行していると、突如ゲリラ豪雨に見舞われた。大雨と強風の中飛び続けることができず、ひとり、またひとりと水に落ちていく。PLたちはそれぞれ必死にハンドルを切り、地球最後の高層ショッピングモール『ホビーマウンテン』の屋上に降り立ったのだった。
てかごめん内容とかいうたけど眠いからここまでで寝るわ
続きは明日 おやすみ